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フォークリフトバッテリーの交換 ディーラーの言いなりは絶対ダメ!!

リチウムイオンバッテリーの登場(鉛蓄電池終わりの始まり)
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー登場の衝撃
現在、ほぼすべての電動フォークリフトは「鉛蓄電池」を搭載しています。
しかし、中国ではその6割が何と「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」に移行しているのです。
後述しますが、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーはざっくり言うと、価格は鉛蓄電池の10%ぐらい高いのですが、 充電サイクル数は3倍強という脅威的な耐久性を持っています。
また、そもそも「水」を使わないため「補水」の必要もありません。
他にも多くのメリットがあるのですが、この二つの事実だけから「鉛」を使う理由がどこにもないことを示しています。
安全性について
ユーザーからすると、一つの不安材料として安全性も気になります。 しかし、私どもプロからこのバッテリーを見た場合、現実には「鉛」よりも遥かに安全だと言えます。
鉛蓄電池の危険性
批判を覚悟で書くと、「鉛蓄電池」は危険に満ちています。
扱うものが「希硫酸」であるので「水」は必須です。
自動補水でなければ蓋を開けて定期的に補水を行います。
その際、水があふれて「希硫酸」が外にこぼれた場合、「火傷」や、もし目に入れば失明するかもしれません。
また、その水がセル(個々のバッテリー)の極板に残れば、外部でサルフェーションが発生し、それを通じて バッテリー診断時に感電する危険性もあります。
もし、何かの原因で火花が起これば爆発もあり得ます。
電気・希硫酸・鉛で構成された電池は我々プロでも常に注意が必要な代物なのです。
これに対して「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」は、例え釘をさしても熱暴走することはありません。 (コバルト酸リチウムイオンバッテリーは爆発の可能性がありますが)
結論として、現状の電池よりも遥かに安全だと言えます。
種類(280Ahベース) リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 鉛バッテリー
価格 70万〜90万 90万〜110万(※急速充電器 約30万)
※必須ではないが充電時間が飛躍的に短縮可能
耐久性 3500サイクル 1100サイクル
メンテナンス 補水 ノーメンテナンス
安全性 △危険性が高い 〇危険性なし
充電時間 ×長い 〇短い
管理 定期点検が必要 IOTによる遠隔管理
コスト比較 - 実質70%のコスト削減 -
リチウムイオンバッテリーは充電が早いため、鉛バッテリー400Ahに対して、280Ahのリチウムイオンバッテリーへの交換がお勧め。
その場合の電池寿命は、リチウムイオン電池が鉛電池の約2.2倍で多少短くなります。
しかしながら、新品の400Ah鉛バッテリーの価格よりも何とおおよそ28万円のコスト削減になります。
購入価格が28万円安い上に寿命が2.2倍になるという驚愕の結果です。

フォークリフトメーカーの思惑
なぜ日本ではリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが普及しないのか
素朴な疑問として、なぜ日本では「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」が存在しないのでしょうか。 答えは、日本のフォークリフト業界の構造的な問題にあります。

日本的ビジネスモデルが影響
多くのフォークリフトユーザーは疑問に思ったことはないでしょうか?
なぜフォークリフト本体価格が定価の半分程度で販売できるのだろうか?と
答えは簡単です。
それはバッテリーの交換需要と定期点検の存在です。
例えば、フォークリフト本体の定価が200万円だとすると仕入値は約100万円程度です。
これをディーラーは110万円ぐらいの安価で販売します。
ユーザーは「約半値で売ってくれた」と喜びますが、定期点検等もあるので、特に赤字になることはありません。
そして、その後にはバッテリーの交換が待っています。
バッテリーは高価であっても、ほとんどの場合、本体を買った所から購入することが何か義務付けられているような雰囲気が あるので、ある意味言い値で販売が可能です。
つまり、ディーラーは定期点検とバッテリーで利益を得るスキームになっているのです。
だから本体は異常な低価での販売が可能なのです。
一旦、信頼関係が築かれると、そうそう仕入先を変えないと言う、日本人の特性を利用したビジネスモデルになっています。
しかし、もし日本に「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」が普及すると、どのような事が起こるでしょうか。
実は電動フォークリフトの寿命は20〜30年、そして、鉛バッテリーは7年程度。
つまり2回から3回の買い替え需要が見込めます。
そうです、「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」だとフォークリフトと同じ寿命になってしまい、買い替え需要が無くなってしまうのです。
これは、業界的には一大事で、利益の根源が無くなってしまいます。
そして、バッテリー載せ替えで「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」が一般化してしまうと、利益どころか大赤字になる可能性もあります。
そうなると、本体を販売する時点で大幅な利益が必要となり、結果的に価格競争が激化。
倒産する会社も多く出てくるでしょう。
なので、何がなんでも「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」の日本上陸だけは避けなければならないのです。
しかしだからと言って、ユーザーはディーラーのためにフォークリフトを使っているのではありません。
少しでもコストを下げるツールがあればそれを利用することは「資本主義」の基本です。
ただ、この流れを遅らせることは出来ても、防ぐ事はいくら世界に冠たる「〇ヨタ」であっても難しいと考えています。
それは、インターネットで当サイトのような情報が流れるからです。
※あくまでも一般的な話です。すべてのディーラーに該当する話ではありません。
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