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フォークリフトバッテリーの交換 ディーラーの言いなりは絶対ダメ!!

フォークリフトバッテリーの交換に際しては診断(無料)が必要

フォークリフトのバッテリーの状態を確認するには、「電圧」「比重」「抵抗値」をそれぞれ計測します。 その後、アワーメーター・使用年数・普段の水量管理・充電のされ方を確認します。 それぞれの指標とバッテリーマネージメントとは相関関係がありますので、詳しく説明します。
電圧とは
電圧とは鉛蓄電池バッテリーが発生する電気の量です。通常のバッテリーは24個のバッテリーが「直列」で繋がれており、 それぞれ1個のバッテリーは2Vの電気が発生します。そのため、2V×24個=48Vの発電を行い、フォークリフトの動力に換えています。 そのため、充電完了時に最低でも2V以上の発電がされていない場合には、そのバッテリーは発電能力がない状態と考えられます。
比重とは
24個の個々のバッテリー内には、希硫酸が満たされた状態になっており、さらにバッテリー内には「鉛極板」があります。充電時にはこの鉛極板と 希硫酸が化学反応を起こしイオン分解される際に電気が発生します。 難しい化学式は割愛しますが、簡単に言うと、充電時には鉛が希硫酸に溶けて発電し、放電(稼働)時には希硫酸に溶けた鉛が硫酸鉛として極板に付着します。そのため、充電時には比重があがり、 放電(バッテリー稼働)時には比重は下がります。この比重がバッテリーの健康状態を見る上で重要な判断材料となります。
抵抗値とは
抵抗値とは、極板を通して発電する際の電流の流れ易さの数値を差します。オームの法則でお馴染みですが、診断に際しては極板の鉛面積と比例します。 280Ahのバッテリー容量であれば抵抗値は「1」前後、560Ahでは「0.4」前後です。 つまり、5時間率280Ahのバッテリーでこの抵抗値が高い場合、280Ahの鉛が劣化しているか、あるいは剥がれ落ちたと判断できます。 そのため、この抵抗値が基準より高い場合には、バッテリーの再生はできないと判断し、逆に抵抗値が正常範囲内であればバッテリー再生が可能と判断できます。
アワーメーター、稼働年数、バッテリーマネージメント
電圧・比重・抵抗値はあくまでも現状の分析です。この時点でバッテリーが再生に適しているのかどうかの判断はできません。 これらの要素に加え、フォークリフトの使い方や経過年数等の情報が必要となります。
つまり、現状分析と経過分析の二つの要素を総合的に判断する必要があります。例えば、現状のデータでは再生が可能と判断しても、抵抗値が基準ギリギリで年数が短く、アワーメーターもさほど乗って いないようであれば、そもそも「業務内容」と「フォークリフト」のアンマッチだと考えられます。
仮にこの状態でバッテリーを再生しても、おそらく期待した結果にはなりません。
バッテリー再生導入で失敗する原因
最近はフォークリフトの再生も一般化しつつあり、鉛蓄電池の交換時での選択肢となっています。
しかし、相変わらず「安かろう悪かろう」というイメージが払拭されていません。
再生とはいいつつ、再生までに1週間程度を要するため、それなりの金額にはなりますが、それでも正規の新品バッテリーと比較すれば半額以下です。 おそらく、ユーザーは「再生→新品」に戻り、さらに「新品の半額になる」という「夢」みたいな発想で再生バッテリーを採用してしまいます。
しかし、結果は新品の6割程度で動かなくなる。
それが「再生=使えない」という考えになり、また高価な新品を買う羽目になる。
つまりバッテリー再生は、「すべてのフォークリフトバッテリーが再生に適合している訳ではない」という発想が必要だと言うことです。
そのため、再生前に診断を行う必要があるのです。
水・充電管理
ほとんどのユーザーは電気が発生する仕組みを理解していないため、水や充電の管理には関心がありません。
鉛蓄電池の構造上、最も重要なものは「水」の管理です。
水と希硫酸と鉛の化学反応で電気が発生されるため、水がなければ電気が発生しないどころか、「熱暴走」により事故を発生する可能性もあります。
中には、たまに来るディーラーにお願いしている会社も少なくありません。
専門の人間からすれば、水の管理ができないユーザーは、鉛蓄電池を使う資格がないとハッキリ断言できます。
ほとんどのユーザーは「水センサー」を頼りに補水を行っています。
しかし、センサーは24個のバッテリーの内1個のバッテリーしか見ていません。
まして、この水センサーは故障が多いため、我々はほとんどあてにすることはできません。
水が減ったから「補水」するのではなく、稼働時間から「定期的」な確認補水作業を行ってください。
その結果、今まで5年持ったバッテリーが7年ぐらい稼働が伸びる可能性があります。
水の管理とおなじぐらい重要なのが[充電管理]です。 鉛蓄電池は構造上「メモリ機能」はありません。 そのため、「使い切ってから充電する方が長持ちする」というのは単なるウワサです。
これは、リチウムイオンを搭載した携帯電話の話です。
逆に鉛バッテリーにとって最もダメージがあり、寿命を縮める原因の一つが「使い切り充電」です。
構造上、バッテリーが稼働している時、バッテリー内では希硫酸に溶けた鉛(硫酸鉛)がどんどんと鉛極板に付着していきます。
これがサルフェーション付着と呼ばれる現象を引き起こします。
充電すれば、直ぐにこのサルフェーションは溶けるのですが、これが多すぎるとサルフェーションが充電しても若干残ることになり、経年で積層化します。
一旦積層化したサルフェーションは通常の充電では溶けにくくなるため、結果的に硬化していきます。
硬化したサルフェーションは電気抵抗が大きくなり、十分な充電ができなくなります。
これがいわゆる「寿命」と判断される主たる原因です。
つまり、こまめに充電することが、このサルフェーションを防ぐことにになり、結果的にバッテリーの寿命を伸ばすことになります。
抵抗値が上がる原因
先程、抵抗値が上がる原因は鉛極板の劣化(サビ)及び剥脱との説明をしました。ではなぜ劣化と剥脱が起こるのでしょうか。これには幾つかの原因が考えれます。

1 熱による劣化
 鉛は熱に弱いため、真夏の長時間の作業ではバッテリーが高温となり、非常に危険な状態となります。
この熱が原因で鉛が剥脱したり劣化すると考えられています。

2 振動による剥脱
 拡大写真を見れば分かりますが、鉛は時間経過と共にヒビが入り、振動により剥がれ易い状態になります。
特に、急ブレーキや急発進、またちょっとした衝突でも剥がれる可能性があります。
フォークリフトの運転も乗用車の運転と同じように優しい運転を心がける事でバッテリーの長持ちにつながります。

3 過積載
 例えば1tのフォークリフトで1.5tの荷物を持ちあげようとすると、フォークリフトバッテリーは高温となり、細かな振動が発生します。
この熱と振動により鉛にダメージを与える事になります。
過積載はバッテリーに大きなダメージとなるため、極力避ける必要があります。
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